子持ち昆布の収獲
子持ち昆布は人の手によって卵を昆布に結着させる「人工」ではなく、産卵期に浅瀬に近づくニシンの通り道に、あらかじめ昆布を並べて吊るし、そこへ抱卵ニシンを巻網などで追い込みます。
ぶつかったものに産卵するニシンの習性を利用して、昆布に卵を産み付けさせます。ニシンの卵は粘着性が強く昆布に幾重にも卵を産み付けるので、2〜3日して適度な厚さになったら数の子がたっぷり付いた昆布を引き上げます。
両面に密集して均等に卵が付いた鮮度の良いものが上質とされ、昆布を吊るすタイミングや場所が漁師の技量になります。また、資源保護のため米国、カナダ発行のライセンスにより場所や数量が厳しく管理されているので、持続可能な漁業が実現しています。 |